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診療案内

内科診療
内科診療については、一般内科として内科全般に対して診療を行っています。毎日の生活で体調不良やご心配事などございましたら、お気軽にご相談ください。
腎臓疾患診療
腎臓の病気は、大きく分けて2つあります。糸球体腎炎と全身性疾患に伴う腎障害です。
糸球体腎炎には、代表的なものにIgA腎症があり、急性糸球体腎炎、急速進行性糸球体腎炎、微小変化型ネフローゼ症候群、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、巣状分節性糸球体硬化症などがあります。全身性疾患に伴う腎障害には、現時点で透析導入比率の最も高い糖尿病性腎臓病、ループス腎炎、アミロイドーシス、ANCA関連血管炎、抗糸球体基底膜腎炎、IgA血管炎、痛風腎、多発性嚢胞腎、ファブリー病、IgG4関連腎臓病、腎硬化症、妊娠腎など多彩な疾患があります。これらを診断し、必要に応じて、病院との連携で、腎生検(腎臓の組織を針で採取して顕微鏡で観察する検査)を実施し、治療方針を決定していくこともあります。
治療としては、腎臓病を根本的に治癒させるお薬はありません。高血圧治療、ステロイド治療薬・免疫抑制薬、赤血球造血刺激因子製剤、HIF-PH阻害薬などがあります。症状が進行しても、自覚症状が乏しいことが特徴です。病気に対する理解を高めることが極めて重要で、生活習慣の是正と食事管理がとても大切な治療のひとつとなります。
当院では、食事療法として、栄養指導も実施しています。腎臓病、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、高尿酸血症や高齢者の栄養障害に対しての、食事管理を実施し、病態の安定化に努め、内服薬の滅量を目指しています(毎年500から800件の食事指導を実施)。
近年は、末期腎不全に至った際にも、腎代替療法以外にも、SDM(共同意思決定)を行うことが大切であるといわれています。患者様と医療者が、ともに考え、話し合って適切なの医療上の決定を下すプロセスのことです。患者様の判断に任せるのではなく、ともに話し合っていくことで、患者様が治療法についてよく理解し、医療者は患者様の価値観を理解し、より良い決定につながるといわれています。また、腎代替療法(腎移植、腹膜透析、血液透析)を選択しない場合や、維持透析患者様が透析療法の継続を注視する場合に尿毒症症状や苦痛の軽減のために実施される保存的な治療方法をCKM(保存的腎臓療法)といい、最近、選択肢の一つとして提唱されつつあります。これらのことも踏まえた診療を行っています。
当院では、腎代替療法としての生体腎移植(ABO不適合移植)の導入(移植実施医療機関:新潟大学医歯学総合病院)を5例経験しています。
